たまには健康の源『肝臓』をいたわってあげよう!

当たり前のことですが、日々楽しくお酒を飲むためには健康な体が必要です。お酒を飲んでいるその時は楽しいけれど、次の日の朝が「疲労感」や「二日酔い」などでしんどいといった状況であれば、それはお酒の量など飲み方の問題か体調が悪いかのどちらかです。

もし適量を守っていて、そういった状況であれば知らず知らずのうちに「肝臓」が疲れて機能低下している可能性もあります。

今回は、お酒を楽しむためだけでなく、毎日を健康に過ごすためにも大事な「肝臓」についての話をしたいと思います。



まずは、肝臓についての基礎知識から。

肝臓は、腹部の中心から右寄りに位置し、ほぼ全体が肋骨に覆われています。およそ3,000億個の細胞から成り、重さは成人で1~1.5㎏と体重の約1/50に相当する人体最大の臓器です。肝臓には「動脈」と「静脈」に加えて「門脈」という血管があり、胃腸や膵臓、脾臓といった腹部内の主な臓器からの血液は、心臓に戻る前に門脈を通って肝臓に集まります。

肝臓は生体の化学工場とも言われ、血液で運ばれてきた物質に対する多彩な反応が行われています。主な働きとしては、栄養素の分解と合成・貯蔵、そして解毒作用などがあります。例えば、グリコーゲンの合成や貯蔵・分解、アンモニアの解毒作用などです。アンモニアは、疲労の原因物質の一つと言われ、過剰に蓄積すると脳へも悪影響を及ぼす危険な物質です。

また、肝臓は自身の再生能力が非常に高いうえ、痛みを感じる神経がないため、負荷疲労などによりダメージを負っていても自覚症状がありません。それゆえ肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、検査で指摘を受けたり、他の症状が出て初めて気が付く場合も多いといわれています。実際に、人間ドック受診者の4人に1人(男性に限れば3人に1人)が肝機能に異常が認められるというほど、現代人は肝臓をかなり酷使しています。

次に、肝臓の機能低下による主な影響について。

日常的に疲労感を感じやすくなる:
仕事やストレス、アルコール、運動など、同じ人間であっても疲れの出方や原因は異なり、疲れやすさにも体調や個人差があります。

疲労が蓄積されている時、体内では肝臓が正常に作動しなくなり、上記で述べた人体に有毒なアンモニアの分解が遅れ、肝臓の他の重要な機能(胆汁の生成、栄養分の代謝、ブドウ糖の生成)なども悪くなります。そのため、食物の消化や栄養分の吸収がうまく行えなくなったり、脳が必要とする糖の供給が不足し、疲労感が溜まってきます。

アルコールの代謝が悪くなる:
アルコールを摂取すると、肝臓でアセトアルデヒドという有害物質にいったん分解されます。その後、さらに無害な酢酸に分解されます。この流れがスムーズに行われていれば、頭痛や吐き気といったいわゆる二日酔いの症状にはなりません。

アルコールの摂取量が適量であればほぼ問題はありませんが、休肝日を設けない毎日の飲酒や過剰摂取をすることで肝臓の機能が低下していきます。放っておけば、最悪の場合「肝硬変」などにつながり回復不可能の状況に陥ってしまうかもしれません。

運動中の疲労や持久力の低下:
運動など疲労によるエネルギーの消耗により、体内に発生するアンモニアは疲労の原因物質の一つです。これもやはり、肝臓の機能低下によるアンモニアの解毒能力の低下によるものが原因かもしれません。

最後に、肝臓の機能向上に期待できるものについて。

休肝日やアルコールの摂取量を控えるなどの基本的な生活習慣も大事ですが、それだけでは十分とはいえません。肝臓の機能をサポートするといわれている「オルニチン」や「クルクミン」などの有効成分を日常的に摂取することが大事です。

「オルニチン」は、アミノ酸の一種で「しじみ」や「だだ茶豆」「しめじ」などに多く含まれています。オルニチンは、肝臓のアンモニアの代謝機能などのサイクルを向上させる効果があり、疲労回復効果や成長ホルモンの分泌を促し美肌効果などにも期待が出来ます。

「クルクミン」は、ポリフェノールの一種で「ウコン」などに含まれる黄色の色素成分です。「カレー」や「たくあん」などにも使用されています。クルクミンは、肝臓の解毒機能を強化する作用や胆汁の分泌を促進する作用があり、肝機能を向上させる効果や、コレステロール値を低下させる効果が期待できます。

食材から日常的に摂取することも大事ですが、摂取量や吸収率などから考えるとサプリメントなどを併用した方が効率的かもしれません。

基礎知識編でも述べましたが、肝臓はなまじ丈夫なばかりに、もの言わぬ「沈黙の臓器」です。完全に悪化させてしまってからでは手遅れになっているかもしれません。

私自身もこれからは反省し、肝臓の日常的なケアについても心掛けていきたいと思います。



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