日本酒の『任意記載事項』の意味

日本酒のラベルなどには、「原料名」「特定名称酒」「アルコール度数」などといった「記載義務事項」の他に、定められた要件を満たすことで記載が可能な『任意記載事項』があります。主な記載義務事項については、こちらの記事をご覧ください。

今回は、その日本酒の個性ともいえる『任意記載事項』の情報とその意味についてご紹介したいと思います。

無濾過:
精製後に澱(おり)などを取り除くために濾過を行っていない酒。

生酒(火入れ):
精製後に加熱殺菌(火入れ)など熱処理を一切行っていない酒。

原酒(加水):
精製後にアルコール度数を一定にするための加水調整を行っていない酒。

中取り:
中取りは、上槽の際に2番目に採取する液体のこと。「中汲み」「中垂れ」とも呼ぶ。

瓶火入れ:
瓶のまま火入れを行うこと。

しずく取り:
上槽の方法のひとつで、もろみを袋にいれて吊り下げて、そこから滴る液体を詰めた酒。「袋吊り」「斗瓶囲い」「雫酒」とも呼ぶ。

生詰め:
(通常日本酒は出荷までに火入れを2回行うが)1回目の火入れのみを行った酒。

生貯蔵酒:
(通常日本酒は出荷までに火入れを2回行うが)2回目の火入れのみを行った酒。

生一本:
単一の醸造場で造られた純米酒

上撰:
かつての酒税法に基づく級別制。特級酒を「特撰」、一級酒を「上撰」、二級酒を「佳撰」と呼ぶ。

ひやおろし:
春先に出来た酒を、一度だけ火入れして夏の間寝かせ、火入れをせずに9月頃に出荷する酒。

あらばしり:
上槽の際、いちばん最初に重力のみで滴る液体のこと。少量しかとれず、香気が強く、高価な酒となる場合もある。

山廃酛(やまはいもと):
自然界の乳酸菌を利用して酒母造りをする伝統的な製造方法。詳しくはこちらの記事で。

以上が、日本酒のラベルに書かれている主な任意記載事項とその意味です。

それぞれ単独ではなく、「無濾過生原酒」や「中取り瓶火入れ」などと記載されている場合もあります。その場合は当然、記載されている事項すべての条件を満たしています。

また「高級」「極上」「優良」という表示は、自社製品の相対的な評価としてなら表示してもいいことになっています。つまり、それは「そのメーカーの製品において」の意味となります。

ちなみに、「最高」「代表」「第一」などは「業界でそうである」と誤解されかねないという理由でご法度なのだそうです。

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